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☆ 財務諸表論 ☆

 第56回 かのんさんより 2007/1/21投稿
 学校:大 原 クラス:10S一般 年数:1年
 

 財表の計算に関しては、当初は甘く考えていたため(後で泣きをみることになりましたが)、学習時間のほとんどを理論に充てていました。

 財表理論は、暗記するより理解することが大切だといわれますし、それは重々承知していましたが、やはり最初はなんのことやら意味がわからない部分もあり、要点チェック(大原)の丸暗記に頼ることもありました。しかし、講義が進むにつれ「丸暗記したもの」についても後から理解がついてくるという結果になったため、やむをえない場合は「とりあえず暗記」もOKだと思います。

 具体的な学習方法ですが、理論は大きめの単語カードに一問一答形式でまとめました。カード作成時も、その後確認する時も、「うーん?」と考えながら進めることになり、単なる「本読み状態」にならないという点でおすすめの方法です。

 計算に関しては、先に述べたように少々甘く考えていたため、最低限の宿題しかしていませんでした。しかしながら、間違いノートはきちんと作成しました。紙に書くと手間がかかると思い、Excelで管理していました。メンテナンスが容易である点、論点ごと・間違いの種類ごと・頻度ごとetc.に並べ替えが簡単にできる点など、紙にはない利点があり、非常に有用でした。

 成績について・・・
 理論は自信もありましたし、定例試験などの基礎的な問題では好成績を維持していました。ただ、計算のほうは伸び悩んでいました。それが顕著に出たのが、計算演習という大原のオプション講座・・・。参考までに(?)私の成績推移(上位○○%)をわかる範囲で記してみます。


【一般定例】

 第2回:27.0  4回:48.5  5回:46.7  6回:24.3
  8回:9.4   9回:6.9

※ちょうど第5回と第6回くらいが時期的に計算演習前後にあたります。


【計算演習】(計算のみ50点満点)

 第1回:87.3  2回:57.6  3回:41.4  4回:49.3
  5回:49.2  6回:33.1

※この「第1回」で、頭を打ちました(^^; その後、試行錯誤するなかで徐々にコツのようなものをつかめてた感じです。


【実力判定模試】

 第1回:30.0  2回:21.9  3回:43.3  4回:54.4
  5回:34.7  6回:36.8

※計算が平均以下という状態だったため、理論が合格ラインにのっていてもカバーできず・・・。


【直前期】(プレ模試は関西圏のみの集計結果)

 全統:18.6
 直前模試 第1回:59.2  2回:38.4  3回:20.7
 プレ模試 第1回:1.1   2回:20.4  3回:43.3

※直前期に関しては、計算は相変わらず平均前後でした。なので、バラツキの原因はむしろ理論にありました。


 上記のような推移を経て、講義終了後の2週間を迎えました。これまでの成績を分析するに、理論問題はいくら得意といえども運任せ(問題によりけり)の部分が大きいと悟りました。したがって「理論イノチ!」思考は捨てて、割り切って「広く浅く」の学習に切り替えました。先述の単語カードだけをまわしていました(ただし、競争試験であるということを考慮し、答練で出題された論点は念入りに確認)。

 計算については、計算演習を通じて若干コツをつかめてきたとはいえ、まだまだ平均ラインでした。しかし、計算は(理論に比べて)やればやるだけ確実に結果に繋がるはずと確信し、ひたすら総合問題を解きなおしたところ、実判はほぼ満点、直前模試でも40点近く取れるようになりました。「解きなおし」ということを考慮しても、自分としては飛躍的に計算力がアップした気分(自己暗示?)になり、自信をもって本試験に臨むことができました。結果、なんとか「合格」を得たしだいです。


【参考にした書籍等】

 飯野利夫 『財務会計論』 同文舘出版

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