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☆ 官報合格 ☆

 第53回 匿名希望さんより 2004/1/5投稿
 学校:大原 科目:簿記・財表・法人・相続・消費
 

 私の具体的な勉強法ですが全科目を通して徹底したのがテキスト一冊主義と忘却曲線を意識した勉強でした。
 テキスト一冊主義とはその名のとおりすべてテキストに書き込む方法です。まとめの他、テキストには載っていないが 問題の中で出てきた重要だと思うポイントや注意点、ケアレスミスなど何でも書き込んでいました。
これによりテキストを復習することだけで、今まで学習した全範囲を網羅的に復習することが可能でした。
 あと時間の無駄ができないように、重要なところや忘れやすいところには色を変えて書き込みをしたり、印をつけたりしていました。
 ただし、ケアレスミスについてだけはダブるのですがケアレスミスノートをつくり、試験前のわずかな時間で見直しができるようにしていました。

  次に忘却曲線ですが、ドイツの心理学者エビングハウスが一定時間後にどのくらい記憶が残存するか図表で現したもので、これを意識して完全に忘れる前に覚えなおす作業を徹底しました。これにより最小の時間で最大の効率をあげることが可能だったと思います。
 これら二つを組み合わせてテキストを何度もぐるぐる回すことにより自分ができない問題は誰もできないと思える自信につながりました。
 税法の理論についても忘却曲線を意識して覚えなおしをすることが効率的な暗記に非常に効果的だったと思います。(例えば今日覚えた理論は明日、3日後、1週間後、2週間後、1ヶ月後にそれぞれ完璧に覚えなおしをする。ここまで覚えた理論を完全暗記済理論として、あとは歩きながらやちょっとした時間に頭の中で回転させるだけでほとんど維持できました。)

  この試験のことを振り返ると、税理士試験とは、あきらめなければ絶対合格できるが、瞬発力が必要な試験であると思います。
 これはこの試験が相対的試験であるため税法なら10〜12%という合格圏を突き破るという勉強上の瞬発力はもちろんのこと、今年で絶対受かるんだ(むしろ受からなければならない)というような背水の陣的な気持ちで受験に挑むという精神面が重要だと思います。
いつかは受かるだろうという気持ちで受けていると、もう一歩努力できるというところや本試験でのとっさの瞬間で 精神的な瞬発力のある人にどうしても差をつけられてしまいます。

  またこの試験は実力がなければ絶対に受かりませんが、実力があるからといって必ず受かるとは限らない試験だと思います。
 なぜならば専門学校の活躍により合格レベルに達している受験生が実際の合格者より多くなってきています。
 また本試験は予想外の問題がでることが多く、たった一回2時間のみの試験でしか判断されません。
 普段いくら成績が良くても関係なく、その2時間の中で他人より一点でも得点をあげられたものが合格者となれるのです。

  最後に私は仕事の忙しさから受験をあきらめた年があるのですが今から考えると甘えであり逃げであったと思います。
 例え時間がなく思うように勉強が進んでいなくても一歩でも前へ進むことが明日の合格につながると思います。
 それに本当に合格したいという気持ちがあれば工夫次第で充分合格レベルに達するまでの勉強は可能だとわかりました。 常に自分に厳しくあり、絶対あきらめなければ必ず合格できる試験ですのでみなさんも合格の感動を勝ち取ってください。

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