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☆ 法人税法 ☆

 第53回 匿名希望さんより 2004/1/15投稿
 学校:大原 クラス:上級 年数:2年
 

 私は学生ですが、初めての税法学習であるうえに、「法人は難易度が非常に高く、理論の量も半端じゃないよ」と先輩から聞いていたので、この2年間、1年目は一般クラスで、2年目は上級クラスで法人一本に絞り、勉強しました。

<理論>

 理論に関して、暗記スピードの遅い私は上級クラスの1回2題ペースが苦しく、基礎理論も毎回大変でした。私の場合は理論の解答の出来で、計算のケアレスミスの数が大きく左右される質だったため、理論が足を引っ張ることが多くて最後の最後まで答練の点数が伸びず、本当に辛かったです。理論の題数が多いため、1年目は書いて暗記していましたが、2年目になってからは、理サブのイメージを頭に焼付ける位まで読んで暗記することがほとんどでした。でも、何度読んでも頭に入らない時は、プリントを見直したりして条文の意図を再び印象付けて、覚えていました。

 直前答練期は、基礎理論でまだ曖昧なところが残っていたため、それを潰すのに時間がかかり、特殊理論は本試験直前2週間前まで全く手付かずの状態でした。ただ、本試験までに特殊理論を含めた全ての理論について、タイトル上げと、冒頭の一文がたとえ出てこなくとも作文程度は出来るよう、応用理論テキストや授業中の配布プリントを使って内容を何度も確認しました。本試験には、A,Bランク理論40題とCランク3題程度そして特殊項目理論の5題程度で臨みました。


<計算>

 計算に関しては、まずは上級チェックと大原の個別計算問題集、そしてここの個別問題は3回転ほど苦手な項目から解答して、個別項目は反射的に確実な正解が出せるよう練習しました。それと同時に新しく習った項目で「滅多に出ない」と言われる上級項目は「知らなかったことノート」を作って書き込みました。このノートは4月末位までは作るばかりで見直す機会が少なかったのですが、直前答練期になって、忘れた頃に出てきた項目の見直しに役立ちました。あと、間違いノートも理論暗記で計算を解きなおす時間が惜しい時など、見直すだけでもスピードが全然違うので直前期に活躍しました。

 本試験直前期は、配布して下さった「本試験までに最低限すべきこと」、例えば答練全ての解きなおし、個別問題の解きなおし等を自分の2週間のスケジュール表に組み込んで、制限時間を決めて解きなおし、どんどん潰していきました。計算の特殊項目は、直前答練に出題された上級項目については見直しましたが、それ以外の難しい項目は結局切り捨てました。
 

<本試験について>

 理論の一問目は予想にあった自己株式の理論だったので、覚えた通り解答できました。問題は理論の二問目でした。帰属事業年度の特例と言われたら理サブ2題分が答えになることは容易に推測できたのですが、用紙と時間が足りず、焦りました。とにかくタイトルを挙げ、重要な項目から必死になって書きました。理論は2問併せて50分経った時点で、後ろ髪をひかれる思いで計算に移りました。
 計算は、冒頭からいきなり修正申告で困惑しましたが点数の取れる基本的なところ(ABランクらしい箇所)から解き始め、制限時間が残り25分を切った所でとにかく別表五まで最終値を出しました。その時点でもあまり答案用紙が埋まっておらず、悲しくなったのを覚えています。 残った時間は焦りのあまり記憶にないですが、受取配当や寄附金など、算式等が重要な箇所をひたすら埋めたと思います。
 途中、気が萎えて集中が切れそうになったこともありましたが、諸先輩方も大切だとおっしゃっていた、「最後まで絶対にくじけない信念」が良い結果を生むと信じ、解き続けました。


<終わりに>

 法人税法は条文数も計算範囲も多いので、1年目はさっぱりわからなかったことも、2年目には知識が加わって、「ああ、そういうことだったのか」と実感することも多くなりました。理解が深まり、解答テクニックが身につくにつれて、理論暗記や計算のスピードも徐々に上がったような気がします。

 最後になりましたが、勉強の途中、法人税法が楽しくなる日もありましたが、やる気が全くなくなる日もありました。そんな時、喜びや苦しみを分かち合える勉強仲間や信頼できる講師の先生の存在は、私の心の支えとなりとても大切な存在です。本当に感謝しています!

 今後も、法人税法の勉強で得たノウハウを生かし、勉強仲間と切磋琢磨して税理士資格を目指したいと思います、本当にありがとうございました。

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